垂直の芳香―東千賀作品展

higashi chika exhibition


【前期】2014(平成26)年12月10日(水)-13日(土)、17日(水)-20日(土)

【後期】2015(平成27)年 1月 7日(水)-10日(土)、14日(水)-17日(土)

正午‐午後6時(最終日は5時まで)

 

【東千賀 略歴】 岡山・倉敷生まれ/初期の細密画から「夢十夜」「階段」「万象九相」「落下胎」の各連作など、死や滅びの現実を見つめることで生命との交感を希求する姿勢を持ち続けている/1960年女子美術大学洋画専攻科卒業/桑沢デザイン研究所元専任教授(デッサン)/スルガ台画廊、シロタ画廊、紀伊国屋画廊企画展/1999年作品集出版(題辞の「夜光表現双書」は、埴谷雄高氏自筆による)/2008-2010年グループ展「画刻展」お茶の水画廊、淡路町画廊/齣展会員/2012年個展「其の線に、藝術無限をおもふ」ギャルリさわらび/2013年個展「心の灯 東千賀の仕事展」ギャルリさわらび/2013,2014年グループ展「始源へ」羽黒洞、ギャルリさわらび/2014年グループ展「秘展垂直ノ存在社」ギャルリさわらび

「間違いないことは、この絵は[垂直ノ存在社]に導かれて描けたということです」。東千賀さんの作品「夢十夜 景Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」(2014年制作)を拝見し、「八百万の神々が横溢する力を、アメノウズメの祈りが垂直に貫く」、「魔に蹂躙された世の希望を描いた」、「画家はかつてない垂直を志向し、其れゆえの深奥に至る。その奥の畏ろしさ」ということを私が申しましたところ、東さんからそのようにお返事をいただきました。

「垂直ノ存在社」は、ジャコメッティやマルロー、芭蕉やゴッホの言葉と共に、本年5月の弊廊企画展「秘展」ご案内状にも記させていただいた、弊廊の理念とも云えるものです。「見えるものの奥に秘む、見えざる垂直の存在。その交点に顕現する今この瞬間の生命」。「垂直に生きることで初めて、私共は今ここに在り、現実を見、真に死すことが出来るのではないか。其処から産み落とされる美が結ぶ垂直、永遠」(「秘展―垂直ノ存在社」ご案内文より)。

東さんと交誼のあった、『死霊』等で知られる埴谷雄高氏は、「不合理ゆえにわれ信ず」というローマの哲学者の言葉を大切にされましたが、合理や理性では計れない、それを超越したところにこそ、「生命」は輝き、「希望」があるのではないでしょうか。

「私はやっぱり日本なんだ」とも東さんは仰っています。浦上玉堂や長谷川等伯、富岡鉄斎、村上華岳・・。東さんが敬愛する作家達もまた、足下を見つめることで連綿たる「垂直軸」を受け継ぎ、それであるからこそ、普遍の美を宿しているのでしょう。「[垂直ノ存在社]に導かれて」と東さんは仰いましたが、私自身が、東芸術に導かれゆく幸いを感じ、そして新たなる垂直の芳香に包まれる感動を覚えています。

(ギャルリさわらび 田中壽幸)

 

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