御礼 「櫻井陽司デッサン展―ギャルリさわらび10周年記念」

 

この度は、「櫻井陽司デッサン展―ギャルリさわらび10周年記念」にご来廊いただき、誠にありがとうございました。また、会期中のご来廊叶わずも、櫻井さんや弊廊を応援してくださっている皆様に心より御礼申し上げます。

おかげさまで、画廊のオープニング展以来、10年ぶりのデッサン展が無事終了し、多くの皆様からのご厚情を賜り、感謝の気持で一杯です。今回は特に、新しい良きご縁に導かれること少なくなく、これも櫻井さんと櫻井さんの絵を最期まで愛したご子息の研さん、ご令孫研司さんの導きと思い、有り難いことと思っています。

 この道や行く人なしに秋の暮

櫻井さんが、その記憶に留めおくようにして、或いは櫻井さんの生き方の中から自ずと生まれるようにして、日記に引いていた芭蕉の句です。
櫻井さんの生きた「この道」をおもい、そしてこれからの自らの歩みを慮り、背筋を伸ばされる思いがいたします。

皆様の「道」に幸いありますように。稔り多き「秋」となりますように。
また、櫻井さんの絵に、会いにいらしてください。

平成25年 神無月に  廊主

 

 

 

櫻井陽司デッサン展

SAKURAI YOUSHI DRAWING EXHIBITION 2013

ギャルリさわらび10周年記念

Galerie Sawarabi 10th Anniversary

 

平成25年8月31日(土)~9月28日(土)

正午~午後6時

≪水木金土:開廊 日月火:休廊≫

 

櫻井陽司という名も知らぬ画家のデッサンに出会い、

その感動を機に、ギャルリさわらびを開廊したのが、平成15(2003)年8月。

一本の線の力、清らかさ、かがやき・・。

開廊記念展は、櫻井陽司デッサン展でした。

あれから10年。

ギャルリさわらびは、画廊の原点である、櫻井陽司デッサン展に回帰します。

そして、新しい10年に向けて、櫂を漕ぎ出したいと思います。

時代の申し子であると同時に、如何なる時代であろうと貫く光を宿した線。

ギャルリさわらびは、その光を追い続けて参りたいとかんがえています。

これまで、誠にありがとうございました。

そしてこれからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

廊主

 

 

「デッサンこそ最後迄の目的である すべてがデッサンにかゝっている」 

櫻井陽司日記より

 

 

≪きれいなものをきれいらしくかく事はつまらない事でありかへつてきたなく感じる 見られ様とする絵はつまらない 絵が正しくてその正しさが見る者を正す絵が必要≫
≪自分を考へるから不徹底になる・・ 自分も捨てて何もすてて・・≫
≪ 「(田能村)竹田は、我が絵は拙であると言った これは単にまづいと云ふ意味ではなかろう 何かわけがあるものと思われる」ときた。これでは竹田もすくわ れない・・このていどの者が著者になるのだからこまる 第一竹田の本を著して「山中人(饒舌)」をぬかしたりそのたを入れないとはまちがいである。読ませ る本ではなく見せる本を作ろうとする態度がいけない≫
≪ゴオホ(ゴッホ)は絵をかく事が社会のためになることだと信じていた (富岡)鉄斎もそうである≫
櫻井陽司
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どんな境涯にあっても、公の心を失わない。私意を去り、モチーフそのものに没入する。「松の事は松に習へ」と云った芭蕉は、西行の和歌、宗祇の連歌、雪舟 の絵、利休の茶に貫道するものは一なりとした。則天去私。そのことであろう。造化に随え。其れ故其処に詩が生まれ、剣をたばさむ。自然は美しく、そして峻 厳だ。櫻井藝術には、詩があり、そして剣がある。先人たちの道ゆきを思うと、私はその畏ろしさに身震いがする。

 

 

 

櫻井陽司(桜井陽司) 略歴 

 

 

1915(大正4)  9月24日、 新潟県刈羽郡中鯖石村(現柏崎市)に生まれる。
1928(昭和3)   上京。油絵を始める。

                     都交通局(当時電気局)に就職(昭和24年まで勤務)。
1945( 20) 板橋の大山にて戦災、作品焼失。
1946( 21) 職場美術協議会結成、第1回展より出品、47年より議長をつとめる。
1947( 22) 日本アンデパンダン展第1回展より出品する。
1952( 27) 子供病気となり重労働を行い背骨を病める。
           麻生三郎、吉岡憲推薦「櫻井陽司素描頒布会

 (発起人代表 職美協中央美術研究所 杉本鷹)」。
1953( 28) 三越にて平和美術展準備会に出席、第1回展より出品。
           祝算之介詩集『鬼』(書肆ユリイカ)にデッサン「眠れる母と子」掲載。
1955( 30) この頃より30年間、東京の松沢病院に通院。
1957( 32) 名古屋サカエ画廊にて個展、以後8回程続ける。
1959( 34) 東京の大倉画廊にて個展。
1964( 39) 愛知県美術館にて駒井哲郎と二人展、サカエ画廊主催。
1965( 40) 木村定三の紹介にて柏三屋主催展を行い、以後10回。
1974( 49) 柏三屋加藤重信遺志により画集発行。
1975( 50) 柏三屋主催で東京のサヱグサ画廊にて個展。
1977( 52) 宇都宮の上野百貨店にて個展、以後毎年10年行う。
1982( 57) 美術ジャーナル主催個展。
1985( 60) 紙舗「直」にて個展。
1986( 61) 名古屋「審美」にて個展。
           アート・ロベ主催個展、以後92年まで続く。
1992(平成4)   名古屋「審美」にて第2回個展。
1993( 5)  アート・ロベ主催画集出版記念展。
1994( 6)  アート・ロベ個展、以後2000年まで続く。

2000( 12) 12月24日逝去。

2002( 14) アート・ロベ主催遺作展。
2003( 15) ギャルリさわらび主催デッサン展(開廊記念)。
           ギャルリさわらび主催「秘展 其の壱」-ランプ-。
2005( 17) アート・ロベ主催回顧展。
2009( 21) アート・ロベ主催デッサン展。
           ギャルリさわらび主催回顧展。
           ギャルリさわらび主催「秘展 其の弐」-生と死-。
2011( 23) ギャルリさわらび主催遺作展。

 ギャルリさわらび主催「没後10年」展。

2012( 24) ギャルリさわらび主催回顧展。

           櫻井研氏により「櫻井陽司會」設立。

2013( 25) 東京芸術劇場「心のアート展」特別展示、安彦講平氏推薦、

           ギャルリさわらび協力。

           ギャルリさわらび主催「櫻井陽司會記念」回顧展。

             ギャルリさわらび主催デッサン展(開廊10周年記念)。

 

 

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