ギャルリさわらび開廊15周年記念展

「不合理ゆえにわれ信ず」 櫻井陽司+東千賀+安彦講平

 

平成301122()1217()

正午~午後6時 最終日は5時まで

[休廊日/日・水曜・12/6()]

12/4(火)より一部展示替えがございます

 

情熱(passion)に内包される受難(passion)。その深奥からこそ立ち上る新しい生命。passionという不合理を生きることで屹立せしもの。二人の画家と一人の造形作家にみるその垂直性は、いにしえと今とを結ぶいのちの往還を捉え、それ故に時代を経て清新さを失わない。芸術無限への道を灯す。「90以上生きて、線一本引いて死のう(櫻井陽司)」という愚直さ、不合理を抱擁することこそが、三者各々の情熱を支え、そしてそれ故にこそ、今という時代を生きる私共の魂の扉を叩く。(田中壽幸)

 

   「不合理ゆえにわれ信ず」とは、2世紀カルタゴの神学者テルトゥリアヌスの言葉とされ、また、未完の大作『死霊』(しれい)で知られる埴谷雄高氏の著作名。安彦氏と東氏は埴谷氏と親交あり、安彦氏編集「夜光表現双書」の書名は埴谷氏直筆に拠る。

 

画家 櫻井陽司/1915新潟生まれ。1928上京、油絵を始める。1946職場美術協議会結成。1952麻生三郎、吉岡憲推薦素描頒布会(発起人代表 職美協中央美術研究所 杉本鷹)。1957名古屋サカエ画廊個展、以後8回。1961歌誌「やまなみ」主催、宇都宮個展。1964愛知県美術館にて駒井哲郎と二人展。1965名古屋柏三屋個展、以後10回。1975東京サヱグサ画廊個展。1985紙舗直個展。1986-2000アートロベ個展。2000逝去。2003東京ギャルリさわらび個展、以後11回。2008愛知県美術館発行「木村定三コレクション 近現代美術」図録に作品掲載。2015愛知県美術館木村定三コレクション展。

 

画家 東千賀/倉敷生まれ。桑沢デザイン研究所元専任教授(デッサン)。女子美術大学洋画専攻科卒業。初期の細密画から「夢十夜」「階段」「万象九相」「落下胎」の各連作など、死や滅びの現実を見つめることで生命との交感を希求する姿勢を持ち続けている。スルガ台画廊、シロタ画廊、紀伊国屋画廊企画展。1999作品集出版「夜光表現双書」。2008-2010グループ展「画刻展」お茶の水画廊、淡路町画廊。齣展会員。2012ギャルリさわらび個展、以後6回。201314年グループ展「始源へ」羽黒洞、ギャルリさわらび。

 

造形作家 安彦講平/1936平泉生まれ。早稲田大学文学部芸術学科卒業。1968以来、東京・茨城の精神科病院にて「造形教室」主宰。1992以降、「“癒し”としての自己表現展」開催。2008「造形教室」での活動が映画「破片のきらめき 心の杖として鏡として」(高橋慎二監督)となり、フランスヴズール国際アジア映画祭にてドキュメンタリー映画最優秀賞受賞。著書に『“癒し”としての自己表現 精神病院での芸術活動、安彦講平と表現者たちの34年の軌跡』エイブル・アート・ジャパン編。共著に『アートフルアドボカシ― 生命の、美の、優しさの恢復 芸術とヘルスケアのハンドブック』等。

 

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