激しさの中にこそある静寂という世界に、「過剰」な渦に隠され秘されし真を思います。

三人展は東京銀座での「不合理ゆえにわれ信ず」展(2018/12)以来の企画になります。

 

 

たへなるあらはれ

櫻井陽司+東千賀+佐々木誠

さわらび社企画展

令和4年4月16日(土)~4月25日(月)

10時~17時 火曜休館 最終日は13時まで 入館無料

 

どんな激しい絵でも静けさがなければだめだ(櫻井陽司)。

分析や分割、分断による科学文明の成果、その正負、陰陽。いにしえの叡智たるムスヒ―結び・産霊―、統合。今ここに過去も未来も宇宙創成も在るという中今と云われるあり方は、時空というマトリックスを超え、個を全とし、その深奥には真の静寂があるという。

櫻井陽司、東千賀、佐々木誠の作品の奥行から滲む静寂、凪という波、ゆらぎ、振るえ―たへなるあらはれ―は、危機の時代、分断の世にあって顕現するかの如く、観る者の沈黙をいざなう。

さわらび社 田中壽幸

 

 

栃木市 蔵の街市民ギャラリー 西蔵1・2階

(※ 旧とちぎ蔵の街美術館)

〒328-0015栃木県栃木市万町3-23

◇お車でお越しの方は、以下駐車場等をご利用ください。

〇無料 栃木市役所立体駐車場(栃木市万町9-25)

〇有料(30分100円) 蔵の街第一駐車場(栃木市倭町13)

◇JR・東武 栃木駅から徒歩約15分

 

 

画家/櫻井陽司 1915新潟生まれ。1928上京、油絵を始める。1946職場美術協議会結成。1952麻生三郎、吉岡憲推薦素描頒布会(発起人代表 職美協中央美術研究所 杉本鷹)。1957名古屋サカエ画廊個展、以後8回。1961歌誌「やまなみ」主催、宇都宮個展。1964愛知県美術館にて駒井哲郎と二人展。1965名古屋柏三屋個展、以後10回。1975東京サヱグサ画廊個展。1985紙舗直個展。1986-2000アートロベ個展。2000逝去。2003東京ギャルリさわらび個展、以後12回。2015愛知県美術館木村定三コレクション展。 2021画集『藝術無限 櫻井陽司』発行、さわらび社。

 

画家/東千賀 倉敷生まれ。桑沢デザイン研究所元専任教授(デッサン)。初期の細密画から「夢十夜」「階段」「万象九相」「落下胎」の各連作など、死や滅びの現実を見つめることで生命との交感を希求する。スルガ台画廊、シロタ画廊、紀伊国屋画廊企画展。1999作品集出版『夜光表現双書』。2008-2010グループ展「画刻展」お茶の水画廊、淡路町画廊。齣展会員。2012ギャルリさわらび個展、以後8回。2013、14年グループ展「始源へ」羽黒洞、ギャルリさわらび。

 

彫刻家/佐々木誠 1964東京生まれ。1997彫刻創型展、文部大臣賞。2010「祖形ヒトガタ」個展、羽黒洞。2014「たまふり」個展、ギャルリさわらび、以後6回。「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり」(足利市立美術館、DIC川村記念美術館、北海道立函館美術館、山寺芭蕉記念館、渋谷区立松濤美術館)。2018「木学/XYLOLOGY-起源と起点-」旧平櫛田中邸アトリエ。2021「最古の国のフォルモロジー」さわらび社企画展、栃木市蔵の街市民ギャラリー。日本の風土、歴史、神話に自己の胚胎の原点を据え制作。

 

企画/さわらび社 田中壽幸 京都芸術大学芸術学部(歴史遺産)卒。2003-21銀座ギャルリさわらび等画廊経営。2021画集『藝術無限 櫻井陽司』発行。「垂直ノ存在社」展、「たまふり」展、「不合理ゆえにわれ信ず」展、「最古の国のフォルモロジー」展等企画。

sakurai yoshi

 

sasaki makoto

 

higashi chika

 

[不合理ゆえにわれ信ず]展